この会は、大阪の中国残留邦人国家賠償請求訴訟の原告の方たちと弁護団(岩田、古本が参加)が母体となって、中国帰国者の支援のために結成されました。国家賠償訴訟は、中国帰国者のために新たな経済的支援政策が実施されることを受けて、訴訟を取り下げ、一応の解決を見ました。ただ、経済的支援はなされたものの、帰国者たちの多くが日本語が不自由で地域で孤立しがちな現状は、にわかには変わらず、かつて祖国に冷たい仕打ち(終戦時、中国に取り残された。帰国の支援もなく、帰国後の支援もなかった。等々)を受けた心の傷も容易には癒えません。
そこで、帰国者たちがより暮らしやすい社会の実現に向けて、交流(帰国者同士、帰国者と市民)や啓発活動などに取り組むために、本会が設立されました。
総会の後は、第1回目の行事として、白浜への懇親旅行が行われました。総勢100人を超える参加人数で、バス2台に分乗し、白浜を目指します。宿泊宿は温泉です。帰国後は苦労の連続で「温泉旅行も行ったことがない」という帰国者も少なくなかったことから、念願を叶える温泉旅行です。
海の見える温泉にゆっくりつかり、夜は宴会です。歌や踊りも披露され、にぎやかに盛り上がりました。こんな大宴会は初めての人が多く、皆さん、楽しまれていました。
翌日は、白浜の観光です。三段壁や千畳敷、円月島を巡りました。昼は新鮮な魚介類の昼食を楽しみ、帰りには酒蔵に立ち寄って見学、梅酒などの試飲を楽しみました。
参加者は皆さん、楽しまれたようで、第1回目の行事として、成功に終えることができました。