ことのはぐさ

2011.08.22 弁護士 峯田和子 | 沖縄の嵐に揺られて


 先日、嘉手納爆音差止訴訟の関係で沖縄に出張してきました。丁度、台風が沖縄を直撃した直後で、飛行機で暴風域の中に突っ込んでいくような感じになりました。このため、離陸もままなりませんでしたが、上空に来ても既に10機が降りれない状況にあると上空待機を命じられ、揺れる機内で待つことに。こういうのを「生きた心地がしない」というのでしょうね。

 沖縄の人は、台風に慣れています。なので、県外から来たらしき人たちは、一様にやっと降りれた、到着できたと大騒ぎしていましたが、現地の方はどこか飄々としています。空港に迎えに来てくれた現地の弁護士も、「遅れると思っていましたから」と全く慌てる様子なくケロリとしたもの。その上、驚いたのは、沖縄の人はこんな時、傘を持たないということ。風は少し弱まったとはいえ、雨は相変わらず降っています。ところが、傘をささないのはもとより、そもそも持って来ない。唖然とする私を置いて、皆、雨の中へ何の躊躇もなく歩いて行くのです。これはいかんと、手持ちの傘をさして追いかけようとしましたが、なるほど沖縄の夏の台風。傘なんてさせないし、雨に濡れてもすぐ乾く。かえって傘をさした方が危ないこともあるんですね。

 台風に翻弄された一日でしたが、土地に生きる知恵を垣間見ることができました。裁判が終わる頃には、沖縄の知恵を体得できるでしょうか。


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