ことのはぐさ

2024.11.15 弁護士 岩田研二郎|写真の奥は深い(その2)


 最近は、写真展によく足を運ぶようになりました。写真サークルの講師の先生からも、たくさん観た方がいいと言われています。

 大阪市内でも、キャノン、ソニーなどの常設展会場で、ずっと個人、団体の写真展をやっています。京都であった日本写真家協会の公募展では、いろいろなアイデアで被写体をとらえた作品に出会い、撮影チャンスは無数にあることを知りました。

 5月には妻の実家がある山形県酒田市の土門拳記念館で白黒の強烈な印象の土門拳の写真に圧倒されました。

 私が所属している写真サークルに、白黒で大阪駅や中崎町など街中を専門に撮っている仲間がいます。「写真は引き算の芸術」と言われますが、究極の引き算が色を捨てる白黒写真です。光と影だけで訴えるので、構図と光、影が最も重要です。

 私も真似してみましたが、たしかに白黒写真は訴えるものがありました。自由法曹団の五月集会が福島であり、除染がされていない帰還困難区域で人が住まず荒廃した浪江町(福島ダッシュ村)の廃屋や廃校になった双葉高校の自転車置場などを撮影し、白黒に現像しました。五月の緑の明るさとは違う10年の歳月が感じられるように思います。

 

 

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