ことのはぐさ

2013.07.23 弁護士 井上洋子| 稲田の水鏡


 5月に仕事で新潟の越後湯沢に行きました。飛行機で上空から見える新潟県は山以外は一面水浸しのように見えました。田植え前の泥田、あるいは田植えをしたばかりで稲がまだ小さな苗の段階の田んぼがたくさん連なっているので、上からみると大地全体に水が張ってあるように見えるのです。地元では、太陽の光を反射してきらきらと輝く水田を水鏡と表現しておられました。とても美しい光景でした。この広大な田んぼの数々で、私たちが食べるお米を育ててくれているのだ、と思うと、手を合わせて「ごちそうさまです。」といいたいような気持ちになりました。
 新潟県南魚沼郡という最高級こしひかりの産地を車で通過しました。地元の方の話では、道路の右側と左側とでは、水が違うので、米の味も違い、微妙にお値段も違うのだそうです。 新潟から帰ってビルと道路ばかりの街をバスで走っていると、こんな田んぼも畑もなく食べ物を作っていないところで暮らしている自分や多くの人々は、糧食運搬が途絶えればすぐに飢えることになるので、ひどく危険で無謀なことをしているように思えました。産地から与えられている食べ物をもっと大切にしなければ、とも思いました。  新潟の美しさと生命力と安心感とが、とても印象的な出張でした。


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